クルマの価値って・・・

クルマの価値ってなんなんだろうとふと考えてみた。

 

小さい頃からクルマのある生活に馴染みはあったものの、

クルマ自体への興味が大きかったわけではなかった。

 

小学校のときに父の転勤で都内に引っ越してからは、

クルマもなくなり、ますますクルマとの接点は減っていった。

 

そんな僕でも感じるクルマの価値について、触れてみたいと思う。

 

そんな中でもクルマと触れ続けていたのは、

一番の親友がクルマとバイクが好きで、よくドライブに連れていってもらったからだ。

 

その親友はバイクの方が好きだが、

クルマも社会人になってすぐ購入し、ホンダのインテグラTYPE Rに乗って、

かりっかりの足回りとレカロシートの、到底ドライブ向けとは言えないクルマで

とても多くの時間を過ごした。

 

クルマの中というのは不思議なもので、

それは向かい合っていないからなのか、

閉ざされた空間だからなのか、

面と向かってでは恥ずかしくなるような悩みや夢など、

簡単に話させてしまう力がある。

 

だから、ご飯を食べにいくとか、

なんとなく海の方に向かってとか、

そのぐらいの目的しかなく出かけるのに、

今後の人生をどう生きていくのかなんて話までしてしまう。

 

これは車種に依存せず、クルマ自体が提供してくれる価値の一つな気がしていて、

親友のクルマがインテグラからステップワゴンに変わっても、

車内の雰囲気は変わらなかった。

 

この時間は今振り返っても僕の人生においてとても大切な時間だったように思う。

 

最近は若者のクルマ離れとか、都内で住むにはクルマは必要ないみたいな話をよく聞く。

確かに都心で生きていく上で、必要不可欠でないものは実感値としてある。

 

これだけ公共交通機関が発達していれば移動手段としては、

駐車場のことも考えるとむしろ経済的にも時間効率的にも良くないことは多い。

 

でも、それって移動時間で得られることが全く議論されていないよなぁと感じる。

 

電車でも話はできるものの、あんまり恥ずかしい話もできなければ、

大声で笑うこともできない。

 

でも、クルマだったらどんな話しでもできるし、誰かに注意されることもない。

 

これって本当の意味で人生を、自分の時間をより豊かにしていくという意味では、

非常に大事なことなんじゃないかなと思う。

 

僕はまだ独身だけど、結婚したり、子供ができたら、

そんな家族との過ごす時間を豊かにするという目的で、

やっぱりクルマが欲しいなと思ってる。

 

移動手段としてではなく、それ以上の価値をクルマは持っているのではないかな。

 

この辺はぜひトヨタさんを筆頭にした、各メーカーさんに頑張ってほしいものだ。